入院初日。病院のタリーズで味わう、嵐の前の「ホテル時間」。

身体のメンテナンス(サイボーグ化への道)

※この記事は退院後に、当時の記憶を振り返って4月20日の出来事として記録したものです。

1. 病院か、それともホテルか。

4月20日、10時30分。私は予定通り病院の門を叩いた。案内されたB病棟4階は、私の想像をいい意味で裏切ってくれた。 清潔感溢れる空間は、ホテルとまでは言わないが、限りなくそれに近い「親近感」のある雰囲気。3人部屋の住人となり、私の「ピットイン」生活が静かに始まった。

2. 怒涛のオリエンテーションと、最初の晩餐

入院食の昼食は、意外にも「まずくない」。 食後は麻酔科医、手術室の看護師、そして集中治療室(ICU)の看護師……と、次々に専門家のところへ案内されてそれぞれの説明を受ける。手術前というのは、これほどまでに手厚い準備があるのかと驚くと同時に、プロフェッショナルたちに身を委ねる安心感を覚えた。

3. タリーズの香りと、消えない生活音

夕食前、院内のタリーズコーヒーで一息つく。コーヒーの香りが、ここが病院であることを一瞬忘れさせてくれる。 だが、病室に戻ると現実はすぐ隣にある。カーテン越しに伝わる他の患者さんの気配。夜になれば響き渡るいびきと寝言。環境も枕も違う。案の定、眠れなかった。

4. 「手術中に寝ればいい」という、究極の処方箋

眠れないまま消灯時間を過ぎてもテレビを眺めていた私に、看護師さんが優しく、そして合理的な言葉をかけてくれた。 「明日は全身麻酔ですから、手術中にしっかり寝れば大丈夫ですよ」 その一言で、私の肩の力が抜けた。そうだ、明日はプロに任せて深い眠りにつくだけだ。 4月21日、8時30分。私は新しい自分にアップデートされるために、手術室へと向かう。

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